相手に言い返せないあなたへ

「だからお前は駄目なんだよ」

「こんな事も分からないなんて生ゴミ以下だね」

あの人に言われた、あの言葉。
・・・頭を離れない。
何も言い返せなかった。
悲しい。悔しい。

酷い言葉をかけられて傷ついた心は
中々癒す事ができず、
寝る前にふと思い出して
痛みが再発したりもする。

誰しもこんな経験があるのではないだろうか。

多くの人は黙って我慢するか苦笑いして誤魔化すか
対応策を講じないまま、されるがままでいる。

我慢していればいつか解決するだろう、と。

だが、実際のところ解決はしない

世の中には「性善説」には当てはまらない、攻撃的で他人の痛みを想像できない人達がいる。
そのような人達に遭遇し、一度ターゲットにされてしまうと
その攻撃はエスカレートしていく。

誰に対しても優しく温厚な「いい人」であればある程、攻撃されやすいのが現実だ。

攻撃に対して、無抵抗でいてはいけない。

相手に心を踏みにじられて、何も抵抗しないのは、
あなた自身を大事にしていないことと同じ。

自分で自分を守るチカラを持ってほしい。

強くなれ、強くなるんだ!

敵のタイプを知れ!!

モンスター1 王様気取り

高圧的な態度で話してくる。

何かと自分に従わせようとする。

自分が上の立場である、と誇示したいタイプ。口だけの上司やお店で店員に怒鳴りつけるようなお客さん等に多い。

彼等は不安を抱えているのだ。自分が見くびられてしまうのではないか、自分の立場が危うくなってしまうのではないか、と。
あなたは何も臆することはない。
従わなくて良い。冷静に、彼等の不安を見抜いてあげよう。

「お前、何も知らないんだな」
「何をですか?」

「いい大学出てるからって調子乗るなよ?」

「調子に乗るとはどういう意味でしょう」

「これだから若いヤツは」

「感覚や時代が違うと、分かり合えないものですよね」

モンスター2 自慢ばかり

自分の話ししかしてこない。
このタイプは承認欲求がとても強い。

自分はこんなに凄いのだ、と認めさせようとする。また自分と違う意見は一切認めず、過剰に批判をしてくる。

アピールが鬱陶しいだけなので、スルーするのが吉。
先回りして、相手が話してきそうなことを言ってしまうのも良い。
「最近色んな人に声かけられちゃってさ~」
「今4人くらいに貢いでもらってるんだけどさ~」

「へーお忙しくて大変ですね」
「あーモテてモテて仕方がないんですね」
「またパパが増えて服とかバックとか買ってもらったんですね」

モンスター3 ひがみいやみ野郎

嫉妬心が強い。
恵まれている人が許せない。他人の幸福を素直に喜ぶことができない。

実は序列をつけないと気が済まないタイプで、自分よりも上に位置している(と感じている)人を羨み恨む傾向にある。
「若い女って得だよね」なんて言われたら
「あらそうなんですか」
「ありがとうございます」と、華麗にかわすと良いだろう。

モンスター4 ワガママ野郎

自分の思い通りにならなかった場合、
怒ったり、すねたり、文句を言ってくる。
精神的に大人になりきれていないタイプ。
周囲の人は自分の言うことを聞いてくれるものであり、聞くべきだと思っている。
「今暇でしょ?これやっといて」
「私ほらこういうの苦手だから」
これはキッパリ突き放すべきだ。
心を鬼にして、
「お断りします」と対応しよう。
頼まれた事を全部受け入れるのは、良い人では無い。唯の都合の良い人である。
使い勝手の良い機械である。

モンスター5 悲劇のヒロイン

ネガティブな事ばかり言ってくる。不幸自慢をしてくる。被害者意識が強い構ってちゃん。
彼らは自分の中で閉まっておけばいいのに、やたらと負の感情を撒き散らす。自分の不幸を餌にして周りから共感や同情を得たいのである。
負の感情というのは連鎖する。関わらないのが一番だ。
可哀想だと思って、「どうしたの?」と聞かない方が良い。悲劇のヒロインの「観客」にならない事が大事である。

モンスター6 置き換え

本来ストレスを発散すべきところで発散できないので、別のところにターゲットを見つけて攻撃してくる。説教が大好きな上司に多い。捌け口を部下に置き換えているのだ。
例えば、他人のミスに関してまで説教をしてきたら
「それは私の責任ではありません」ときっぱり言おう。

モンスター7 トラウマ野郎

自分が過去にされたことを、自分より弱い立場の者に対してするタイプ。
虐待を受けて育った子供が親になったときに、自分の子供に対して虐待するようになることに似ている。「攻撃者の同一化」ともいう。
「そう決まっんてんだよ」
「俺の時はこうだったんだから」
「なんで出来ないの!?」
「一旦落ち着いて下さい」
「失礼しました。ではどのような流れでその結果になるのか、教えて頂けますか?」
物事を冷静に判断しよう。相手の感情に流されないようにすることが大切。
俺が駄目なんだ、と思わなくて良い
(勿論こちらに非があるなら謝るべきだが)。
このタイプはそういう風に育てられてきた、或いはそういう環境下にいた、いわば可哀想な人である。そうされてきたので、そうすることしか出来ないのだ。

モンスター8 サディスト

他人を傷つけて相手が泣いたり苦しんでいるのを見て快感を得るタイプ。
そんな人いないと思うだろうが、いるのだ。
やたら怒鳴りつけて部下を泣かせるまで説教する上司。机をバンバン叩いて脅すような行為。彼は説教ではなく怒ることに対して快感を得ている場合が多い。
「痩せたら?デブなんだから」なんて言われたら
「幸せ太りですかね。考えておきます」と言ってやろう。
あまりにもひどい場合は、法的な措置も考えるべきである。

技を覚えろ!!

攻撃してくる者に対してまず第一に心掛ける事は、
同じ土俵に決して立ってはいけない事である。
相手はこちらの反応を確認してくる。
自分の攻撃がきちんと伝わったかどうかを見たいのである。
ここでこちらが悲しんだり、怒ったりするのは相手の思うツボになってしまう。
感情的になって応戦しても何の得にもならない。
努めて冷静に対応する。
相手の言葉は私には響かないという姿勢を見せる事が大事である。
どっしりと構えて置けば良い。
相手の期待に応えてはいけない。
相手の欲望を満たしてはいけない。
そもそも土俵が違うのだから、まともに応える必要は無いのである。

あえて上から話す

この人は可哀想な人だ、と冷静に見下ろす感覚を持つ。
「少し落ち着きましょう」

「もう一度お話いただけますか?」

「それは面白いご意見ですね。参考にさせていただきます」

本質を追求する

相手に考えさせる時間を与える。
「それはどういう意味ですか?」

「仰る通りです。それで、ご要件は何でしょうか」

別の話題に移行する

話題が変えられるならこちらの方が早い。
「ところで、新しい商品が入荷したのですがこちらは如何でしょうか?」

「そういえば、昨日テレビ見た?」

矛先を逸らす

きちんと自分に非がないことを伝える。オドオドしていると付け込まれる可能性が増えるからだ。
「私に言われても困ります」

「なるほど。ですがそれは私の管轄外です」

あえて正直な感想を話す

正直に答えられると、相手も言い返すのに戸惑う。
「なんでそんなことを言うのですか?」

「失礼ですね」「凄く傷つきました」

「あなたを嫌いになりたくありません」

暇人だな、と心の中で思う

延々とクレームを付けてくるお客がいる。
口では、「大変失礼いたしました。そうですよね」と謝罪と共感を示しながら
心の中で「こいつ暇人だな」と思っておけ。

分かり合えない事を受け入れろ!!

分かり合えない事を受け入れる。
話せば分かる、と思っている人は一度視点を変えてみる。人は十人十色。一人一人個性があって、感じ方はそれぞれ違うというもの。割り切って考えた方が良い。
自分が傷ついてぼろぼろになってしまっては元も子もない。
分かり合えなくて良いのである。

人との関係は必ず変えることができる。
あなたの勇気ある一言で。