「忘れる」ことを忘れずに

本を読んでも、
情報を得ても、
インプットしても、
アウトプットしなければ
本当の意味で学習した事にはならない。

使われない情報は単なる娯楽にしかならない―――

これはよく知られたことである。

さて、
ここに一つ落とし穴がある。
使っただけでは、「身につかない」という事である。
「いつでも使える状態」ではないという事である。

2次方程式の解の公式、三角関数、微分積分・・・

使ったことはある。確かに当時は覚えていたはずである。
しかし、現在使おうと思って使える方はそう多くはないであろう。

私たちは、忘れがちである。
「忘れる」という人類における絶対の「公式」のことを

記憶力が高い方を除いて、一般的に人は時間が経てば忘れてしまう。

たとえば参考書にしろ、啓発書にしろ、
5年前に読んだ本など忘れてしまうのである。

(物語や小説が思い出し易いのは、その内容を頭の中で再構築しながら読んでいるから、
ある程度記憶に定着しやすい。私が物語形式を好むのはそのためである)

現在使う頻度、その必要性に比例して、

或いは専門性が高まるにつれて、

「使える状態」はより長く保たれる。

要は、身につけるためには生活の中に落とし込む必要がある。
最も効力を発揮するのが、習慣にしてしまうことである。

行動の「習慣化」―――

人は「忘れる」ものである。
「習慣化」の第一歩として
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